こんにちは、メンズ美容家のEBATOです。

2回目は「乾燥シーズンのスキンケア」についてご紹介します。

冬場になると「肌の調子が悪い」「保湿をしているのにカサつく」と感じる人は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、肌が乾燥する原因や乾燥肌におすすめのスキンケアなどを解説します。誰でも簡単にできる乾燥対策ですので、乾燥肌で悩んでいる人は参考にしていただけたら幸いです。

肌はなぜ乾燥するのか

「冬場は空気が乾燥しているから肌も乾燥する」

確かに間違いではないのですが、実は乾燥の原因というのは一つではありません。男性に多い乾燥肌の原因は、以下が挙げられます。

  1. 生まれつきの体質
  2. 加齢
  3. 空気の乾燥
  4. 過度な洗顔
  5. シェービングによるダメージ
  6. 栄養バランスの偏り
  7. 紫外線

 

あなたはいくつ該当したでしょうか。

これらは肌の「バリア機能」を低下させ、より乾燥しやすい肌を作ってしまいます。僕の経験上、季節の問題だけでなく、自身のライフスタイルによってより乾燥しやすくなる状況を作っている方が多いです。

まずは、スキンケアや食事、紫外線対策など自分で改善できるものから1つずつアップデートしていきましょう。

【肌図イメージ】

図の通り肌の一番外側にある層を「角層」といいます。この角層をケアすることが、乾燥などの肌トラブルを防ぐ重要なポイントになるのです。なぜなら、角層は外部の刺激から肌を守り、水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」の役割を果たしているから。健康的で清潔感のある肌を保つには、角層をケアすることでバリア機能を低下させず、正常に働く状態をキープすることが重要になります。

では具体的にどんなケアをしていけばいいのか。男性の肌に着目した、おすすめのケアをご紹介しましょう。

乾燥シーズンにおすすめのスキンケア

●乾燥肌こそ洗顔を見直すべし

洗顔はスキンケアの基本です。顔を強く擦る「ゴシゴシ洗い」や熱いお湯でのすすぎは乾燥の原因になるため、注意しましょう。タオルで拭くときも摩擦は厳禁です。顔にやさしくタオルを押し当てて水気をとるようにします。また、自分の肌質に合う洗顔料を使うことも大切です。洗顔後、肌につっぱりを感じる場合は洗いすぎている可能性があり、乾燥を促す原因になることも。洗い方と合わせて、洗顔料も見直してみてください。

●肌に負担をかけないヒゲの剃り方

シェービングはヒゲと一緒に角層が削ぎ落とされるため、いかに負担を少なくするかが重要です。シェービングで肌荒れを起こしやすい人は、まずシェービングフォームを使うのがおすすめ。ヒゲ剃りを持つ手の力は抜き、やさしく押し当てたらそのままゆっくり動かします。たったこれだけと思うかもしれませんが、驚くほどきれいに剃ることができます。カミソリ・電気シェーバーも基本は同じです。

カミソリを使う場合は、これに加えて毛が生えている方に向かって剃る「順剃り」で全体を剃り、剃り残しや深剃りしたい箇所のみ「逆剃り」をするのがおすすめ。電気シェーバー派の人は、最初から最後まで逆剃りで構いません。切れ味が落ちないように掃除は忘れずに行ってください。

●スマートかつシンプルな保湿を

乾燥が気になるからといって、あれこれ使うのは逆効果になることもあるので要注意。肌がデリケートになっているときこそ、シンプルケアを心がけてください。男性の乾燥肌は特に水分量が足りていない場合が多いため水分補給をメインに、乳液や美容液、クリームなど2種類ほど持っておきたいところです。

●オールインワンで物足りないときは“プラスワン”で保湿

メンズコスメを使っている人のなかにはオールインワン愛用者も多いと思いますが、乾燥シーズンはうるおいが不足することもあるので要注意。美容液や乳液、クリームを使用するとグッドです。スキンケアは特別なことをしなればならないと思っている人が多いかもしれませんが、まずは基本である「洗顔」「シェービング」「保湿」のやり方をアップデートすることが一番の近道だということを覚えておきましょう。

●乾燥シーズンの化粧品の選び方

乾燥肌や敏感肌のスキンケアには、化粧品選びは非常に重要です。自分の肌質に合わないものを使い続けると、乾燥を助長することにもなりかねません。

洗顔料や化粧水などの選び方を初心者にもわかりやすく解説していきます。

【洗顔料】保湿成分入りや弱酸性がベスト

乾燥しやすい冬場はさっぱりと洗えるものより、保湿成分が入ったしっとりした洗い上がりのものがおすすめです。また、みずみずしいジェルタイプの洗顔料も◎。乾燥肌や敏感肌の人はバリア機能が低下している状態なので、弱酸性タイプを選ぶようにしましょう。

【化粧水】使用感がしっとりするものがベター

乾燥しやすい冬場はノンアルコール処方のものを選びましょう。使用感はさっぱりタイプより、しっとりタイプの方がうるおいを感じやすいです。しっとりとしたみずみずしさが特徴のジェルタイプも◎。

●美容液、乳液、クリームでしっかり保湿を

バリア機能が低下した肌の場合、化粧水だけではうるおいに物足りなさを感じやすいので、「美容液」「乳液」「クリーム」のいずれかを使用するとよいでしょう。

  • ≪美容液≫ 保湿など肌悩みに応じた美容成分が配合されている
  • ≪乳液≫ 肌の水分蒸発を防ぐ。化粧水とクリームの中間的なアイテム
  • ≪クリーム≫ 油分を補う効果が高いが、人によってはベタつきを感じる場合も

 

どれを使うべきかは肌質によって異なるので、まずはサンプルやテスターで試してみると失敗しにくいです。肌に塗布したときに一番心地よく使えるものを選ぶのがおすすめです。

正しいケアが肌人生を変える

巷にはさまざまなケア方法がありますが、一番重要なのは自分の肌質を知り、適切なケアを積み重ねていくことです。万人に推奨されるケアや化粧品は、残念ながら存在しません。それでも初心者のうちは情報の取捨選択をすることも難しいと思いますので、信頼できる専門家の話を参考にしてみてください。

仮にしっくりこなかった場合は「なぜしっくりこないのか」を自分なりに考えてみることも大切です。情報に踊らされず、自分にとっての最高の化粧品、最高のケアで乾燥に負けない肌を育てましょう。